「ミクロの決死圏」を見たゾ! [雑感]
先週の「ライトスタッフ」に引き続き「午前十時の映画祭」に出撃した。今回は1966年公開のSF映画「ミクロの決死圏」である。初公開の頃といえば自分はまだ幼稚園児ということで、劇場で観たという事実は無いと思う。おそらく小学生の高学年になった以降にテレビ放映で観たのが最初であろう。子供の頃は怪獣好きのSF好きであったから、当時この手の映画を見逃がすハズが無い。その後も何度かテレビ放映で観たと思うが、劇場で、しかも字幕スーパーで観るのは初めてであり実に楽しみにしていた。各場面の様子は記憶に乏しいが、注射針の中を潜水艇が体内に向かってスッ飛んで行く姿はカッコイイの一言に尽きる。
さてさて今回はコブであるチビ助が同行する。ヤツ曰く「観たい!」というのだ。ヒコーキウォッチングにしても釣り掘にしても、はたまた貸レのNゲーシ運転にしても、同行させる度にすぐに飽きて「ねぇー帰ろうヨ!」と騒ぎ出し、もしくは暇つぶしと称し、オタクするオヤジの傍らで持参したゲームの攻略本をヒタスラ読み耽るヤツのこと、絶対にダメと念を押したのだが…。もし上映途中でイヤになったら一人ロビーで待っていなさい!と約束させて、映画のはじまり…。20世紀フォックスの景気のいいファンファーレが鳴り響く。
なんとオープニングはTWAの707がアプローチするシーンとは記憶になかった、カッコイイーっ、ワクワク…。プロテウス号が登場すると意外やチビ助のヤツ、身を乗り出してスクリーンに食い付いているゾ!ちなみに周りのジイサマらも身を乗り出して見ているし、どうやら同じ興奮を味わっている様子で面白い光景である。
今時のテクノロジから察すると、登場する機器設備の仕様などまさにローテクそのものであるが、1966年と言えば「2001年宇宙の旅」公開の前年である。そんな時代にココまで魅せてくれる素晴らしさには脱帽だし夢中になるし、逆にレバーやスイッチをアナログチックに操作する解りやすさもあってか、チビ助にはウケていたようだ。
ちなみに今回も年配の方々で客席は埋まっていた、子供はチビ助だけだった。上映が終了し、そそくさと御手洗いへ急ぐと、ロ~トル連中が長蛇の列…しかもジジイたちの小便は出が細いから時間が掛かる始末で、これってカンベン願うベシ。
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