飛騨エアパークの効能 (2) [ヒコーキ]
予想だにしない大当たりが出た。いささかビックリ面をくらったが、体験搭乗抽選の結果グライダーに乗れるとなれは、朝方の体調不良など何処吹く風である。ピストまでエスコートしていただきながらスタッフの方々に感謝ご指導よろしく申し上げ、やや雑談していると、なんと我が勤め先の元上司と交友の中デス!とか、なんだ◯◯さんか、先日御社へ訪問しましたヨ!なんて人たちばっか。初対面なのに完全に面が割れている様子、この業界って…やはり狭いなぁ。
しばらくはフライトよりも皆さんと話し込んだ方がオモシロそうだったが、時間も押しているのでソコソコとコックピットへ収まることに。4点ベルトの締め上げに快感を覚え?ながら、後席の教官にフライトよろしくお願い申し上げる。「乗り物酔いは大丈夫ですかぁ?」ぜんぜん問題ありません、むしろ酔わせていただきたく。1番フライトのためか曳行機の準備やや遅れたが、ヒコーキに抱かれている限り時間のムダは感じない。まるで揺りかごの如く前席の心地良さ。
天蓋風防をクローズし、曳行索を連結すると、いよいよ夢の始まり。「シュッパツシュッパツ!」というコールに個人的懐かしさがよみがえりつつ、グンと曳行機に引かれて滑走開始。ゴトゴトと一輪車が走る音から間も無く、風切り音と共に地面から離れていく。ウヒョーウワ〜!この快感はいったいナンなのか。まさに甘露甘露、絶対快楽、ありがたや〜!
RWY28から離陸後、しばらくヘディング維持してからユックリ左旋回に入る。視界前方には御岳山、昨日からの噴火で噴煙を上げている様子だが、逆光に雲が重なり、その判別は難しい。さらに大きく旋回して高度を稼いでいく。
そしてガチャンという音と共に曳行機が離脱、4400feet、自機のみの滑空飛行に移行する。風切り音は意外と小さく感じ、後席の教官とも地声で十分会話ができる。眼下には高山市中心部の街並みが広がる。
揺れは予想外に小さく、振動も感じない。シャーッという風音と共に空気の中を掻き分けていく感触だ。「今日みたいに日射しがあると午後から上昇気流が強くなるんです。昨日は1時間くらい滞空しましたヨ。」って教官スゴイ、などと話し込んでいると、左後方から突然と曳行機の影が近づき、我々の前上方をかすめて右サイドへ抜けて行った。「アレ、空撮ですよ。」ってシマッタ!ラジオの交信を聞きそこなっていた。曳行機搭乗者の特典か?ウラヤマシイ限り。
しばらくすると眼下に滑走路が見えてきた。2番機が曳行機に引かれて離陸していく。曳行機は大忙しの模様だ。「このままダイレクトで降りますかぁ?」「いいえ、もう一度右旋回してダウンウィンドに入ります。」「了解しましたぁ!」ウヒョヒョ、もうしばらく浮いていられるゾ。
ドックレックからファイナルへ、滑走路にほぼ正対したが、高度はまだ高そう。しかしここでスポイラー作動、一気に降りてイク様はまるでスペースシャトルのランディングかしらん。
タッチダウンと同時に再びゴトゴトと一輪車走行に戻る。飛行時間は20分あまり。束の間の夢見心地が終了し、大満足。無事地上のひとに戻り、あらためて教官に感謝御礼申し上げた。 (続きます)
しばらくはフライトよりも皆さんと話し込んだ方がオモシロそうだったが、時間も押しているのでソコソコとコックピットへ収まることに。4点ベルトの締め上げに快感を覚え?ながら、後席の教官にフライトよろしくお願い申し上げる。「乗り物酔いは大丈夫ですかぁ?」ぜんぜん問題ありません、むしろ酔わせていただきたく。1番フライトのためか曳行機の準備やや遅れたが、ヒコーキに抱かれている限り時間のムダは感じない。まるで揺りかごの如く前席の心地良さ。
天蓋風防をクローズし、曳行索を連結すると、いよいよ夢の始まり。「シュッパツシュッパツ!」というコールに個人的懐かしさがよみがえりつつ、グンと曳行機に引かれて滑走開始。ゴトゴトと一輪車が走る音から間も無く、風切り音と共に地面から離れていく。ウヒョーウワ〜!この快感はいったいナンなのか。まさに甘露甘露、絶対快楽、ありがたや〜!
RWY28から離陸後、しばらくヘディング維持してからユックリ左旋回に入る。視界前方には御岳山、昨日からの噴火で噴煙を上げている様子だが、逆光に雲が重なり、その判別は難しい。さらに大きく旋回して高度を稼いでいく。
そしてガチャンという音と共に曳行機が離脱、4400feet、自機のみの滑空飛行に移行する。風切り音は意外と小さく感じ、後席の教官とも地声で十分会話ができる。眼下には高山市中心部の街並みが広がる。
揺れは予想外に小さく、振動も感じない。シャーッという風音と共に空気の中を掻き分けていく感触だ。「今日みたいに日射しがあると午後から上昇気流が強くなるんです。昨日は1時間くらい滞空しましたヨ。」って教官スゴイ、などと話し込んでいると、左後方から突然と曳行機の影が近づき、我々の前上方をかすめて右サイドへ抜けて行った。「アレ、空撮ですよ。」ってシマッタ!ラジオの交信を聞きそこなっていた。曳行機搭乗者の特典か?ウラヤマシイ限り。
しばらくすると眼下に滑走路が見えてきた。2番機が曳行機に引かれて離陸していく。曳行機は大忙しの模様だ。「このままダイレクトで降りますかぁ?」「いいえ、もう一度右旋回してダウンウィンドに入ります。」「了解しましたぁ!」ウヒョヒョ、もうしばらく浮いていられるゾ。
ドックレックからファイナルへ、滑走路にほぼ正対したが、高度はまだ高そう。しかしここでスポイラー作動、一気に降りてイク様はまるでスペースシャトルのランディングかしらん。
タッチダウンと同時に再びゴトゴトと一輪車走行に戻る。飛行時間は20分あまり。束の間の夢見心地が終了し、大満足。無事地上のひとに戻り、あらためて教官に感謝御礼申し上げた。 (続きます)
どうでしたか~?お空の散歩は?
グライダーはキャノピーだから視界は最高でしょう。
風の音と反響する自分の声、私の場合はそれに教官の怒鳴り声が加わってましたが・・・
それにしても抜群の引きの良さ。
学生時代から変わりませんな~
by ドーファン (2014-10-01 17:11)
ドーファンさん、どもども。
いゃあホント、久々にイイ思いをさせてもらいました。まさに幸運、この先何かバチが当たるんじゃないかと日々ヒヤヒヤものです。スタッフの皆さん、日頃はウチの近所で飛んでいらっしゃるとのこと。これを機会に!と強い誘惑を受け、ココロ傾きましたが、おそらく体力と経済力が許してくれませんねぇ。
ワタシ⇒乗るだけのヒト。やはりこのヘンが似合っているようですワ。
by Hiroパパ (2014-10-03 19:54)