SSブログ

セントレア787見学会にての見聞考 [お仕事]

 7月10日のセントレア787飛来公開では、一般の方々だけもウン万人余りが見学されたとのこと。見たくれにはソンなに特徴あるヒコーキではないし、マーキングだっていつものANAでしょ、のハズだが、その人気の凄まじさに驚きを感じる。今後も787によるイベントの開催に期待したく思う。当日は製造関係各社などが招待されて787の機内見学も催された。我が勤め先にも招待状が届いたが、弱小な我が社からは1名のみの招待ということで、他社さんとの御挨拶ウンヌンの事もあるから、オタク丸出しで仕事にならないであろう「うつマニア」では、残念ながらその大役はこなしきれない。とりあえず大役は韋駄天T様にお願いする事として、それでも787の中身はどーしても気になる。とにかくアソコとココとコの部分は沢山撮って来てねとリクエストを出しておいて、当日の自分は過日の記事の如く蚊帳(フェンス)の外から眺めるに徹した。
(787)
N787EX at NGO.jpg



 とにかく開発中の実験機の機内見学など滅多に経験できる事ではない。ましてや我がメシのタネとなっている複合材(ドライカーボンの方が通りがイイか知らん)のカタマリであるからして、その興味は尽きないのである。それでは撮ってもらったリクエストの幾つかについてオタク目線で見てみると…

 
先ずは操縦席、注目したいのは中央のディスプレイ画面、カーナビセンスでセントレアの平面図と自機の位置方位が表示されている。良く見ると誘導路の表記まで載っているゾ。Pさんにとって、これって便利極まり無いシロモノではないか、それともすでに常識の機能なのか。

(Cockpit)
N787EX cockpit.JPG
(Display)
N787EX display.JPG



 そして立ち並ぶ水タンク、こちらは壮観である。機体重心の位置変更などに利用されるシステムであるが「これぞ実験機」といった様子。

(Water barrels)
N787EX Water barrels.JPG



 バルクヘッド、ンーっ断熱材を引っぺ剥がし、黒いそのお姿をズバリ拝見したいのココロ。またその手前には、尾翼から延びる例の外気データ計測用コーンを引っ張るチューブが巻き巻きされている。これって400feetも延ばすことができるとは…スゴイ。

(Pressure Bulkhead)
N787EX Pressure Bulkhead.JPG
(Tubing for tail cone)
N787EX Tubing for tail cone.JPG



 客室窓、窓枠部分を含めても、その形状や取付方法は従来機と同じに見える。ただし枠の素材はアルミ鋳物から複合材に変わっているので、なにかミソがありそう…。

(Cabin window)
N787EX Cabin window.JPG



 フィッティング類、こいつらは金属製だし、その取付けにはファスナが必須、複合材構造物にアナ開けるなんてモー酷い!のひとことだが致し方無しか。それにしてもシーラントの適用具合がイマイチか、何度か付け直した?ご苦労があったかも。

(Fitting assembly)
N787EX Fitting assembly.JPG



 計測担当のエンジニア席、測定データを紙のチャートに出すなんぞ時代遅れ?とは思いませんよ。デジタルデータを眺めるよりは、ナンというかずっと安心感がありますから…。

(Engineering station)
N787EX Engineering station.JPG



とにかく撮り急ぎでセカセカと時間的制約も多い機内見学だったそうで、韋駄天T様も撮影にはタイヘン苦労した模様である。確かに複合材は多用されたけれども、その構造や組み立て方などはこれまでのヒコーキと大差ない印象を持つ。また計測員を同乗させて飛行データを取得するなどもこれまでのやり方だし、リスク覚悟のチャレンジは決してしない、堅実着実、地道だがオーソドックスな手法で確実に新型機を開発している様子であり、ある意味喜びを感じる。ヒコーキ作りってヤッパこれです。

(787 Wing)
N787EX Wing.JPG

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。