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カーボン竿の妙…先ずは導入のキッカケ [釣り]

 このところ釣りの記事が多く、移り気な「うつマニア」としては一時的なものとは思うが、心身の健康維持のためには、まぁ結構な成行きだと思う。ほぼ毎日曜日の早朝に出没している木曽川のワンドポイントでは相変わらず秘伝オカユ餌によるハエ釣りを楽しんでいるが、その時間帯によく顔を会わす釣り人がいる。その方は流れの少ないワンドではなく、本流の流れを主として岸辺の岩陰を狙って深瀬釣りをされている様子なのだ。

 
その方はいつも日の出から1時間ほどの釣行のみで納竿され、サッサと帰っていく。身なりは今風のアングラー、年まわりは私よりやや上といった感じなのだが、なにせ「うつマニア」としては他人と交流を図るための脳神経が現状不全であるため、その方とは会釈する程度のお付合いであった。あまり出しゃ張る態度も迷惑と思うが、発症前の何時しかの如く、温和でウイットに富んだ己の会話術を取り戻したい希望は強くある。

 
ある朝、納竿されたそのアングラー氏が声を掛けてくれた。「何が釣れますか?」「向こうはオイカワばかりですよ。」アングラー氏もこちらの存在を気にされていたようだ。これに対し口籠もしい返答しか出来ない自分に情けなさを覚え、ややヘコんでしまったが、ありがたき接待を受け、その後は気分上々となる。あらためて感謝申し上げたい。アングラー氏が目指す獲物ウンヌンまでは理解でなかったが、オイカワが釣れるのかと少々浮気心が芽生えてきた。

 
オイカワと言えばオスの独特な婚姻色が印象にあるが、メスの青味掛かった銀鱗の発色も美しい。また流れの中に生息するためか魚体の割には引きも強いように思われる。故郷ではヤマベと称し、釣りに興じていた十代の頃はピンチョロをエサにしての深瀬釣りで、このヤマベを楽しんでいた。ちなみにハエはハヤと称していた。ヤマベ・ハヤ釣りは故郷で過ごした子供の頃の楽しみの一つであったし、やたらと夢中になれる“遊び”であった。

ワンドにおける代表的な釣魚.jpg


  さて、その頃からの習慣と言うか、竿は11尺の3.3mと決めている。理由は子供の頃の話、それ以上の長さになるとやたら重いシロモノであり、片手で自由に操作できる限界が11尺竿なのであった。それでも竿尻を右肘の下にあてがい、少しでも楽に操作できるよう握りを工夫していた。その体勢で竿を振った時の感覚が、何と言うか竿の握り際からその穂先、そしてハリスに至るまで自分の神経が行き届いているように感じ、フツフツと妙な気持に喜びを見出していたワケ。だから竿は11尺という信仰心が今でもあるし、すでに36年間も同じ竿を使い続けている。材質はグラスファイバー、当時は画期的なモノであったと思うが今では安い・重いの感が強そうだ。

 
話は戻って、問題はオイカワへの浮気である。本流岸辺の岩陰から気配を殺してそっと仕掛けを流すには3.3m竿では短いのだ。長い竿が欲しい。ググッてみると渓流向けの長竿が極めて軽い事に気がついた。材質はカーボンファイバー、なんと我が稼ぎ所のヒコーキの素材である。カーボン複合材については、仕事柄から試験研究に余念が無い自分としては興味しんしんである。がしかし、ここで問題あり。一本あたり数万円と価格帯が高い。貧困すさまじい「うつマニア」のフトコロ具合では実に上手くない。先ずは経済的な観点から暫く悩みが続きそうである。カーボン竿か…、欲しいなぁ。


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