風光明媚 スがるなかれ

 

毎週毎週こう不漁続きだとやはりイヤ気が差してくるようで、サテと…出撃ポイントとしてはどこがヨロシイのかと悩む。しかも今週末は若潮、思わしく無い潮具合とキテいるからどーも乗る気に乏しい。わざわざ夜明け前からシコシコ出掛けることもなかろうと朝寝を堪能する週末休日もまた甘露だし…そんな誘惑もあるが、やはり行きたい釣り行脚。気が付けば深夜の街中をクルマを転がしている自分がいるからコワイのナンの。

 

ここで余得を考えよう。果たして満足なる釣果なければダメなのか？そんな限りもなかろうモン。目の前は海原、風光明媚な景色を愛で、竿を振りつつもひとり気楽に無駄な時を過ごす。こんな贅沢はないと思われ、そンな時を迎え過ごす機会を得られる身分に感謝すべきである。釣果など単なる付帯事項、オマケであり、その時は素直に喜べばいい。夢中になればいい。肝心なのは自分の生存に意義を感じつつ、常日頃を七転八起過ごすことにニヤ付く自分を意識できるかである。

 

そーいえば不利と思われる潮具合な時ほど意外や堅調な釣果があったりするし、そんな経験の中、先ずは竿を出してみなけりゃわかりません。今回は日の出前からサビサビと竿を出す。同じポイントで３週目の正直、今朝は風も強く寒さ条件もやや厳しいが複数名の釣師ら見えて期待できる。が、しかし…今回もアタリ出ズ、時間だけが過ぎていく。これでは虚しさ募ること、やはり…

 

この頃はその場しのぎでヤッてんじゃないヨと周囲の無理解と仕打ちの中で生きて行く機会がしばしば表に出る。勢い任せに振舞って丁度よいのだと自身少々ご乱心だが、乱心するだけ元気な証拠か、たとえ弱者負け組になったとしても健康ならばと思っていたが、これでは重荷が重なるばかりで快方へ通ずる道ではないようだ。

 

周りに居られた釣師ら、ひとりまたひとりと姿無くなり、あさの8時前には皆様ご帰還の様子？その姿は見えなくなった。ここは自分も納竿とし、別ポイントをノゾキ目しようとクルマを移動させたがこちらもダメか。風は変わらず強いが陽が高くなるにつれ陽気は暖かくなり心地はよい。しかし地元師の姿が何処にも見られないのがやはり痛い。

 

その日の晩お腹を壊し、今週末も苦しい思いをする。週末恒例の地獄絵、見掛けは平穏でも相当過多なストレスを背負い込んでいる現状では風光明媚も気休めで、釣果も付いてきてくれないのか。来週はどう転ぶのであろうか、好調な中にも不安が拭いきれない。