近所でガサガサ [釣り]
前記事で隔離ケースが完成したので、さっそく獲物漁りに「ガサ入れ」へと出撃してみた。ターゲットは近所の用水路である。この用水路、岸辺に散歩コースや公園が整備されており、春には桜並木がその華麗な開花を魅ることができ、それは素晴らしい。そーいえば「うつ」で休職療養中のころ、落ち込んだココロの大波に悩みつつ、何とか成らぬかと言う焦りを払拭したい一念で、この散歩道をひたすら歩きまわっていたけど、今になって当時を思うと「ナンかヘンな気分」「アレはいったいナンだったのか」というような気分になる。そー言うのも調子が良い証拠として、今を幸せに思う次第だ。
さて、この用水路は木曽川から取水した水を稲作用に利用するための人工河川、シーズン中は比較的水量が豊富、特にこの頃は大雨が降ったためか流れも早くなっている。大型の鯉がウジャウジャ居るポイントもあるのだが、ここは散歩人やジョガーが多く、また原則として水辺への立入禁止との看板指示もあるため、人目を避けて散歩道から少し外れた場所を観察する事とした。
この場所も普段なら小川のせせらぎ程度なのだが、前述の降雨で大河?となっていた。流れの淀みに稚魚の群を発見するが、水量が多くガサガサにならない。水量からして十一尺竿で瀬釣りするとオモシロそうだが、足元にはデカいナマズがフラフラしているし、とりあえず漁場を移動することとした。
この用水路から分岐し、さらに田んぼの脇まで流れ下る木曽川の水…。以前はこんなところまで小鮒やメダカが群れていたが、近年は宅地化が進み、生活排水の影響でヤツラの姿は見られなくなった。メダカなどはホームセンターのペットショップで拝むくらいが関の山である。それでもアテが無いので、過去に比較的漁獲高が良かった田んぼ脇へ出没してみる。
比較的流れはあるものの、やはり生活排水の影響で水面には油や汚泡やゴミが漂っており、臭いも…。ただ良く見ると小さな波紋が頻繁に観察できる。エイヤァーとばかり網で狙ってバシャっとやると、小さいヤツがいくつか入って来た。ここ数年は魚の姿が観察されず、諦めていたポイントなのだが、こんな汚れた所にまだ居たのだ!と感激を覚えた。
早速、隔離ケースで観察したところ、なんとメダカである。信じられない気持で眺めていると、ややキズ付いている様子もあり、増水のため一時的に流されて来たのかもしれない。水田を潰して宅地化が進むこの地にも、まだまだ楽しめる環境があることに驚く。ただしここも稲刈りの時期を向かえると用水路は干上がり、魚たちも☆となってしまうだろう。毎年のこととは言え、チョイと残念である。それまでガサガサを楽しむ事とする。
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